ラブシェール法とは

ラブシェール法とは

カジノをプレイするときには、数学に基づいた方法で賭けを進めていくシステムベッティングというものがあります。代表的なものにはマーチンゲール法やモンテカルロ法などがあり、多くのプロのカジノプレイヤーはこれらのシステムベッティングをうまく活用することで、リスクマネージメントをしています。

そして、システムベッティングの中でも特に守りのための戦略として知られているのがラブシェール法です。ラブシェール法では損失額をあらかじめ設定するため、リスクを把握することができるのが特徴です。

この記事ではラブシェール法について詳しく解説します。

ラブシェール法の概要

ラブシェール法とは、19世紀のイギリス人数学者であるヘンリー・ラブシェールによって考え出されたシステムベッティングです。ラブシェールは数学者でありながら、政治家、ジャーナリストとしても活躍しており、ギャンブルを愛していたことでも知られていました。

そして、特にルーレットを好んでプレイしており、その中でリスクマネージメントを可能にしたシステムベッティングを開発したのです。これにより、彼の名前にちなんで、ラブシェール法と名付けられました。

ラブシェール法は、マーチンゲール法やフィボナッチ数列法に比較して少し複雑な手法となります。しかし、紙とペンを使用すれば、誰でも簡単にカジノゲームで活用することができます。

ラブシェール法はカジノで禁止?

一部のランドカジノでは、ラブシェール法をはじめとしたシステムベッティングを利用することは禁止されています。ラブシェール法の場合は特に紙とペンを必要とするため、ディーラーにばれてしまいます。そのため、ランドカジノでは極力使用しない方がいいでしょう。

しかし、オンラインカジノであれば、コンピューター相手にゲームをするだけなので、自由にラブシェール法を使用することができます。ライブカジノを使用した場合でもスクリーンを通してプレイするオンラインカジノであれば、ディーラー側からプレイヤーの手元を見ることができないため、自由にラブシェール法を使用することができるのです。

ラブシェール法が使えるカジノゲーム一覧

カジノゲームの中でラブシェール法を使用することができるのは、2倍配当のゲームのみとなります。

2倍配当のゲームには以下のようなものがあります。

-ルーレット(赤・黒、奇数・偶数)

-バカラ

-ブラックジャック

これらのテーブルゲームはほぼすべてのオンラインカジノで提供されています。また、通常のコンピューターを相手としてカジノゲームの他、ランドカジノと生中継でプレイすることができるライブカジノゲームもあります。

ラブシェール法のカジノでの使い方

ラブシェール法は、数列に従いながらゲームに賭ける金額を増減していくシステムベッティングです。

ラブシェール法を始めるには、まず任意で4~10個の数字を選びます。この際数字は必ずしも連続している必要はなく、ランダムに選ぶことが可能です。ラブシェール法ではこの数字の合計数が最大損失額となります。

そして、その数列の両端の数字を足した数字をゲームの賭け金として設定します。

ゲームに勝った際には、そのゲームの賭け金を数列の右側に追加します。つまり、連勝した場合は以下のように数列が増えていきます。

ここでは最初の数列を(1,2,3,1,2)とします。この場合、この数列を使用してゲームをプレイした際の最大損失額は、1+2+3+1+2=9となります。

ゲームの回数 数列 賭け金 勝敗
1回目 1,2,3,1,2 3(1+2) 勝利
2回目 1,2,3,1,2,3 4(1+3) 勝利
3回目 1,2,3,1,2,3,4 5(1+4) 勝利
4回目 1,2,3,1,2,3,4,5 6(1+5) 勝利
5回目 1,2,3,1,2,3,4,5,6 7(1+6) 勝利

一方でゲームに負けてしまった場合は、数列の両端の数字を1つずつ削除していきます。

連敗した場合、数列は以下のように変化していきます。

ここでは最初の数列を(1,2,3,4,5,6,5,4,3,2)とします。この数列を使用してゲームをプレイした際の最大損失額は、1+2+3+4+5+6+5+4+3+2=35となります。

ゲームの回数 数列 賭け金 勝敗
1回目 1,2,3,4,5,6,5,4,3,2 3(1+2) 敗北
2回目 2,3,4,5,6,5,4,3 5(2+3) 敗北
3回目 3,4,5,6,5,4 7(3+4) 敗北
4回目 4,5,6,5 9(4+5) 敗北
5回目 5,6 11(5+6) 敗北

上記の例では5回目で負けてしまっているので、その後数列の数字がなくなってしまいます。このようにラブシェール法では、連敗が続いて数列が全て消えたら終了です。数列に数字が1つしか残らなかった場合も、賭け金を設定できなくなるので、ゲーム終了となります。

ラブシェール法でゲームが継続できなくなったときは、損切り、つまり損失が確定することを意味します。そのため、利益を確定するために、連勝した後に好きなタイミングでゲームをやめる必要があります。

ラブシェール法の特徴は、最初の数列の数字を最大10個まで選ぶことができるということです。資金が少ない場合やリスクを取りたくない場合は、数列を1から始めるのがいいでしょう。一方で十分な資金があり高配当を狙いたい場合は、10から数列を始め、(10,11,12,13,14,15,16,17)というように設定することもできます。

数列の数字はランダムに設定することができるので、何回かシミュレーションをしつつ、自分の戦法に合った数列を見つけましょう。

ラブシェール法の実践方法 – ルーレットでの活用例

ここでは実際にラブシェール法を活用した際のシミュレーションを紹介します。以下は、ルーレットの赤・黒、つまり2倍配当のゲームでラブシェール法を使用した際のシミュレーションを紹介します。

シミュレーション1.数列を(1,2,3,2,1)とし、10戦6勝4敗だった場合

このシミュレーションでは最初の数列を小さい数字にした場合の例を紹介します。数列を(1,2,3,2,1)とした場合、最大損失額は1+2+3+2+1=9となります。

ゲーム回数 数列 賭け金 勝敗 配当 損益
1回目 1,2,3,2,1 2ドル × 0ドル -2ドル
2回目 2,3,2 4ドル 8ドル +2ドル
3回目 2,3,2,4 6ドル 12ドル +8ドル
4回目 2,3,2,4,6 8ドル 16ドル +16ドル
5回目 2,3,2,4,6,8 10ドル × 0ドル +6ドル
6回目 3,2,4,6 9ドル 18ドル +15ドル
7回目 3,2,4,6,9 12ドル × 0ドル +3ドル
8回目 2,4,6 8ドル 16ドル +11ドル
9回目 2,4,6,8 10ドル 20ドル +21ドル
10回目 2,4,6,8,10 12ドル × 0ドル +9ドル

このゲームでは6勝4敗という結果だったので、最終的には利益が残る結果となりました。ラブシェール法の場合、連勝が続くと利益がどんどん増えていきます。しかし、その分賭け金が大きくなるため、連勝した後に負けてしまった場合、一気に利益が減ってしまいます。

そのため、最適なタイミングでゲームをやめることが肝心です。

このシミュレーションでは、3連勝した後の4回目、または2連勝した後の9回目がゲームをやめる最適なタイミングだったといえます。

実際にこのシミュレーションでは5回目、10回目で負けてしまったので、利益が16ドルから6ドル、21ドルから9ドルに減ってしまっています。

そのため、2連勝、3連勝したタイミングでゲームをいったんリセットするのがいいといえるでしょう。

シミュレーション2.数列を(10,11,12,11,10)とし、10戦6勝4敗だった場合

このシミュレーションでは最初の数列として大きい数字を設定しました。

数列を(10,11,12,11,10)とした場合、最大損失額は10+11+12+11+10=54となります。

ゲーム回数 数列 賭け金 勝敗 配当 損益
1回目 10,11,12,11,10 20ドル × 0ドル -20ドル
2回目 11,12,11 22ドル 44ドル +2ドル
3回目 11,12,11,22 33ドル 66ドル +35ドル
4回目 11,12,11,22,33 44ドル 88ドル +79ドル
5回目 11,12,11,22,33,44 55ドル × 0ドル +24ドル
6回目 12,11,22,33 45ドル 90ドル +69ドル
7回目 12,11,22,33,45 57ドル × 0ドル +12ドル
8回目 11,22,33 44ドル 88ドル +56ドル
9回目 11,22,33,44 55ドル 110ドル +111ドル
10回目 11,22,33,44,55 66ドル × 0ドル +45ドル

このシミュレーションでは最初の数列を(10,11,12,11,10)としたので、損益の変動が大きいことがわかります。シミュレーション1では最大利益が+21ドルであったの対し、シミュレーション2では利益が+111ドルまで上がりました(シミュレーション1と2の勝敗数、順番はすべておなじとなります)。

このようにラブシェール法では任意の数列を設定することができるので、どれくらいの利益を狙いたいかによって最初の数列を調整するようにしましょう。

シミュレーション3.数列を(3,4,5,6,7,6,5,4,3,2)とし、10戦4勝6敗だった場合

このシミュレーションでは最初の数列に最大数である10個の数字を並べました。この場合、最大損失額は3+4+5+6+7+6+5+4+3+2=45となります。

このシミュレーションでは、最終的にゲームが損切りをする結果となった場合の、資金の動きについてみていきます。

ゲーム回数 数列 賭け金 勝敗 配当 損益
1回目 3,4,5,6,7,6,5,4,3,2 5ドル × 0ドル -5ドル
2回目 4,5,6,7,6,5,4,3 7ドル × 0ドル -12ドル
3回目 5,6,7,6,5,4 9ドル × 0ドル -21ドル
4回目 2,3,4 6ドル 12ドル -15ドル
5回目 2,3,4,6 8ドル × 0ドル -23ドル
6回目 3,4 7ドル 14ドル -16ドル
7回目 3,4,7 10ドル 20ドル -6ドル
8回目 3,4,7,10 13ドル × 0ドル -19ドル
9回目 4,7 11ドル 0ドル -8ドル
10回目 4,7,11 14ドル × 0ドル -22ドル

このシミュレーションでは10回目に負けてしまったので、その後の数列が(7)となり、ゲームが継続できなくなります。つまり、10回目で損失が確定します。

最終的にゲームの結果は負けとなりましたが、損失額は-22と最初に設定した数列の合計である45ドル以内に収まっています。

このシミュレーションでは10戦4勝6敗と極端に負けの数が多いわけではないですが、最初に連敗が続いてしまったため、損失が膨らんでしまい、まったく利益が出ない結果となりました。そのため、連敗してしまった場合は、早めに損切りをしてしまって、一度ゲームをリセットするのもいいでしょう。

ラブシェール法の利点と欠点

ここではラブシェール法を利用した際の利点と欠点について紹介します。

-ラブシェール法の利点1.最大損失額が決定している

ラブシェール法の一番のメリットは、最大損失額があらかじめ決定しているということです。ラブシェール法では最初に設定した数列の数字の合計数以上の金額を失うことはありません。

あらかじめ、いくらまでなら負けてもいいか、という金額を設定することができるので、資金に見合った方法でカジノゲームをプレイすることができます。

許容範囲の損失額を自分で設定するので、プレイ中に損失が膨らんだとしても不安にならずにゲームを継続できるでしょう。特にゲームに熱くなりやすい人にはおすすめのシステムベッティングだといえます。

-ラブシェール法の利点2.連勝した時に利益が増えていく

すでに解説した通り、ラブシェール法では勝利した時に数列に数字を足していきます。そのため、勝利が続けばあっと今に利益を増やしていくことができます。ラブシェール法では損失額には最大額がありますが、利益に関しては上限がありません。

そのため、リスクを取らずに利益を追求することができるのです。

-ラブシェール法の欠点1.連敗時にゲームがすぐに終わってしまう

ラブシェール法ではゲームに負けた時は、2つずつ数列の数字を消していきます。そのため、連敗が続いてしまった場合、すぐにゲームが終了してしまいます。つまり、損失額が確定しやすいということです。特に最初に短い数列を設定してしまった場合は、2連敗3連敗するだけでゲームが継続できなくなってしまい、一気に最大損失額に達してしまうことになります。

-ラブシェール法の欠点2.止め時が決まっていない

ラブシェール法では損切りのタイミングは明確に決まっていますが、ゲームに勝利しているときの止め時は決まっていません。そして、この止め時を逃してしまうとせっかくの利益が損失になってしまうなど、利益がでないことがあります。そのため、自分で感情をコントロールしつつ、最適なタイミングで利益を確定させる必要があります。

ラブシェール法で勝つには、どん欲になりすぎず、利益が出た時点で確定してしまうのもいいでしょう。

-ラブシェール法の欠点3.紙とペンが必要

ラブシェール法はゲームの結果によって数列の数字を増やしたり減らしたりするので、紙とペンが必要となります。自宅でパソコンからカジノゲームをプレイする際には問題ないですが、外出先でスマートフォンやタブレット端末などのモバイルからプレイする場合は、不便に感じることがあるでしょう。

また、ラブシェール法は数列を間違えてしまうと、効果を発揮しなくなってしまいます。そのため、しっかりとメモを取りつつ、間違いがないようにゲームを進めていく必要があります。

ラブシェール法利用時のコツ

ラブシェール法では、どこで利益を確定するかが最も重要なポイントです。連勝が続いたとしてもその後に連敗してしまったらほとんどの利益を失ってしまうこととなります。そのため、ある程度勝つことができたらゲームをそこでストップして利益を確定させてしましょう。

ラブシェール法では、自分の資金に合わせて最初の数列を設定することが大切です。初心者であれば(1.2.2.1)など小さい数字を並べて数列を作るのもいいでしょう。この場合、連敗したとしても損益は最大で6ドルで済みます。一方で高配当を狙いたい場合は大きい数字を10個まで並べることも可能です。

また、ゲームを長くプレイしたいのであれば数列を10個、短時間でゲームを楽しみたいのであれば4個というようにプレイ時間も調整することができます。数列を4個にするときは大きい数字を使用、数列を10個にするときは小さい数字を使用、というように数列の数に合わせて最大損失額を調整するのもラブシェール法をうまく活用するためのポイントです。

ラブシェール法のまとめ

ラブシェール法はあらかじめ最大損失額を決めることができる守りのシステムベッティングです。最初に最大リスクを把握することができるため、連敗してしまったとしても冷静にゲームをプレイすることができるのがラブシェール法のメリットです。

また、最初の数列を自由に設定することができるので、資金に合わせて損失額を決めるとともに、目標の利益を狙うことができます。

ラブシェール法はリスクマネージメントがしやすいので、カジノゲーム初心者にもおすすめのシステムベッティングです。カジノで大損をしてしまうのが怖いという方は、ぜひラブシェール法を活用し、資産管理を上手に行いましょう。